精密歯内療法 (根管治療)
当院ではほぼ全ての症例で、歯科用実体顕微鏡(マイクロスコープ)を使用します。
マイクロスコープを使用することで、肉眼では見ることの出来ない歯の細かい凹凸や隠れた根管、被せ物のフィット状態など様々なことが分かり、診断能力が大幅に向上し、より精密な治療を行うことが出来るようになります。 非常に高額な医療機器のため日本で導入している歯科医院は多くありませんが、アメリカの専門医では必須のものであり、特に外科的歯内療法(歯根端切除術)はマイクロスコープを使用することにより、成功率が約60%→90%以上に向上するというデータもあります。 |
ラバーダムというゴムのシートを患歯に装着することで、根管内への細菌の侵入を防ぐことができます。それにより治療後の痛み軽減、治療成功率の向上などの効果が期待できます。
日本歯内療法学会のアンケート調査によると、ラバーダムの一般歯科での使用率は約5%程度、学会会員でも50%程度しか使っていないというデータがあります。 その理由として、ラバーダムを適切に装着するためにはコストと時間がかかり、保険診療ではラバーダムの点数を請求することができないということが挙げられますが、質の高い歯内療法を行うためには必須のものですので、当院では基本的に全ての症例でラバーダムを使用しております。 |
歯科用CTを撮影することにより、三次元的に歯や歯を支える骨の形が判るため、インプラント治療では必須の機材とされています。
当院では主に根管治療に使用しております。歯の根管をCT撮影することにより、歯を削って中を見る前に根管の形態や走行を確認することが可能となります。そのため、当院での歯科用CTは、歯内療法でも必須の機材となっております。 |
根管治療でのNi-Tiファイルを使用することにより、根管内を手用のファイルで行うよりもはるかに早くきれいに治療することが可能となります。
また根管はほとんどが曲がっていますがNi-Tiファイルは弾力性が高いため、曲がった根管にも対応ができることが知られています。 |
他院で抜歯と言われた歯も
専門医なら残せることがあります
専門医なら残せることがあります
項目 | 内容 |
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治療内容 | 他院で抜歯と診断された歯に対して、マイクロスコープ、ラバーダム等を用いた専門医による歯内療法を実施。 |
通院回数 | 感染根管治療〜根管充填 : 3回 ダイレクトボンディング : 1回 メンテナンス時のXray撮影 : 1回 計5回 |
治療費 | 大臼歯イニシャルトリートメント : \99,000 ダイレクトボンディング : \55,000 |
リスク・副作用 | ・治療後、痛みや違和感が出る事があります。 ・治療した歯が黒っぽく変色する事があります。 ・根の病気が再発した場合、被せ物等を外して再治療を行う事があります。 |
万が一、抜歯になってしまったら?
専門医が治療を行うことで自分の歯を残すことができる確率は大きく向上しますが、100%全ての歯を残せるわけではなく、残念ながら抜歯になってしまうこともあります。 そのような場合でも最善の治療を行うことができるよう、院長は米国インプラント学会(AAID)の専門医も取得しております。 当院には自身のお口の健康を守るために最善を尽くしたいという患者様が多く受診されていますので、そのご期待に応えることができるように日々勉強と研鑽を積み重ねております。 |
米国インプラント学会(AAID)は、1951年設立されたアメリカおよび世界でも最初のインプラント学会です。専門医を取得するためにMaxiCourseと言われる300時間におよぶ2年間の研修プログラムへの参加や、症例報告の提出、筆記試験・口頭試問の合格などが必要になります。 【2017年時点で、専門医(Associate Fellow)を取得している人数】 ・アメリカ人:476人 ・他国:204人(日本人:34人) 米国インプラント学会 https://www.aaid.com/ |
歯科ドック検査
@エックス線写真撮影(デンタル18枚、CT)
歯科用CTとレントゲンは、歯や顎の根の状態を詳しく知るために欠かせない画像診断法です。 CTは立体的な画像を提供し、インプラント治療や歯周病、根管治療の計画に重要です。レントゲンでは見づらい細かな異常もCTで観察でき、正確な診断と治療計画が可能です。現代の歯科CT技術は低被曝で安全性が高く、患者の安心を最優先に考えられています。 |
A写真撮影(口腔内14枚法、顔貌)
口腔内の写真撮影は口の状態を客観的に把握し、問題点を明確にします。 定期的な撮影で変化や進行具合を追跡し、治療効果をモニタリングします。過去の写真と比較し、改善を確認します。 継続的な撮影は治療進行状況の把握や予防策の立案に役立ちます。口腔内写真の撮影と記録は健康な口腔を維持するために欠かせません。 |
B唾液検査
唾液は食べ物の消化を助け、口内の細菌を洗い流す役割があります。 唾液検査は歯と口の健康を維持するために役立ち、成分や菌の数から口内の清潔度や歯茎の健康状態を調べます。 |
C歯周病原因菌検査
歯周病は口内の細菌が引き起こす慢性微小炎症で、歯周の骨が徐々に溶けていきます。成人では歯周ポケット内の悪玉菌が増加し、骨溶解が進行しやすくなります。特に20歳前後に定着するレッドコンプレックスは歯周病を進行させる要因です。 この悪玉菌の有無は歯周病の現状や進行予測に重要で、治療や予防計画に役立ちます。歯科医と共に対策を立て、口内の健康を維持しましょう。 |
D歯周精密検査
現代では、成人の約8割が歯周病に罹患しています。 歯周病治療は不可欠であり、症状だけでなく歯ぐきの状態や性質、悪化の原因を特定する必要があります。 口の状況を詳しく把握することで、個々に適した治療や予防法を提案できます。 |
E歯周病リスク検査
口腔内の唾液を採取し、歯周病菌の酵素濃度を測定するキットは、PCR検査に近い結果を得る手段です。比較的安価な費用で提供され、自費の検査ですが、正確な歯周病診断に役立ちます。 |
F生活習慣アンケート
生活習慣アンケートは、患者の日常習慣と健康状態を評価し、適切な口腔ケアや予防策を提案します。食事内容や歯磨き頻度、健康状態、ストレス、睡眠などを把握します。これにより、口腔内の健康に影響を与える要因を把握します。 |
GCAMBRA(う蝕リスク評価)
口腔検査に基づき、う蝕のリスク評価を行い、具体的な予防法を検討します。虫歯を防ぐために、評価シートを用いたわかりやすい対策を立てます。 |
H診断用印象採得
患者の口腔内模型を使用して、観察を多角的に行います。直接見えない部分も確認可能で、問題の把握が容易になります。 |
Iフェイスボウトランスファー
フェイスボウトランスファーは、咬合の正確な再現や診断に使われる歯科技術です。口腔内の印象だけでなく、顔の形や咬合時の動きも考慮します。 特殊な装置で顎関節や咬筋の動きをリアルタイムで記録し、治療計画に活用します。 患者の顔の形状や動きを正確に理解し、高度な治療や良い結果を得られるように支援します。 |
J咬合採得
咬合採得は、患者の咬合関係を評価し、正確な咬合位置を特定するプロセスです。 通常、CR(中心咬合位)とICP(最大の咬合位)を評価します。 目的は、咬合関係を正確に把握し、治療計画を立案し、歯周組織の負担を最小限に抑えることです。 口腔内構造や機能を詳細に評価し、治療法や補綴物の設計に反映させます。 成功や快適さに直結する重要なステップです。 |
K口腔がん検診
歯科治療の目標は健康な日常生活を取り戻し、口腔全体の健康を維持することです。 口腔粘膜の検査は異常を早期発見し、口腔健康を保つ重要な手段です。口内炎や口内病変の定期検査で適切な治療が可能です。 口腔がんの早期発見も重要で、定期的な検査が不可欠です。 早期発見は治療成功率や生存率向上につながります。 口腔健康を維持し、口腔がんを含む異常を早期発見し治療することが重要です。 |